今でも鮮明に覚えている。



その子に初めて出会ったのは19歳の時…。


都内の総合病院…。




その頃、ばぁちゃんは体調が悪く、その病院に入院していたんだ。



ある日のコト…。



ばぁちゃんの見舞い帰りに出口へ向かって病院内を歩いていた。



いつもは何気なく通り過ぎていた廊下…。



その日に限って“小児科”の看板が目に飛び込んできた。



足は自然と止まり、まるで導かれる様に小児科病棟へと引き込まれていった。