「あっ!マサキさん!」



あたかも偶然、出くわしたかの様なミリの素晴らしい演技…。



「ケン君も一緒だったんですねぇ!」



その演技には不自然なんて1つも感じられない。



「おぉ!お前もここで飲んでたのか!」



ミリが居るコトを知っていたマサキでさえ、その自然な演技に驚きを見せた。



「はい!」



その会話をケンは黙って聞いている。



「一緒に飲むか?」



相変わらず浮かない表情を見せるケン…。