席に通されるまでの通路でケン君らしき人を見かけた。



そこは唯一のソファー席…。



「こちらへどうぞ!」



ソファー席とは少し離れたテーブル席に通されてしまった。



席に着くなり、奥にあるソファー席をキョロキョロと眺めるチカ…。




「ご注文は、お決まりでしょうか?」



店員がドリンクメニューを広げた。



「じゃぁ私はカシスオレンジ!チカは?」


『カルーアミルクで!』


そぅ言ったチカはドリンクメニューなど見ていない。



それどころじゃないといった感じがミリには見て取れた。