その作業は数時間にも及んだ。




頬に温かい手の感触が広がると共に聞こえてきた声…。




『終わったよ…。』



ゆっくり目を開くと光と闇の隙間に見えたケン兄の優しい表情…。




窓の外を見ると辺りは真っ暗だった。



疲れてるはずなのに、そんな顔1つ見せないケン兄…。



伏せたままの手鏡を渡され、私は再び震え始める。