「おはよー、美緒♪」
今挨拶をしてくれたのは、親友の梨々(りり)。
「おはよー、梨々」
そして、私は美緒。秋川美緒。
私の嫌いなものは、ピーマンとナスと・・・・・
いろいろあるけど、一番嫌いなものは、《男》
他の人とかは過去に嫌なことがあったから嫌いになったとかだけど、私は、精神的ダメなんだよね。この事は梨々も知っている。
でも、梨々は毎日のように男関係のことはなしてくる。
「美緒、男できた?」
こんな事毎日話してくる。
「出来る訳ないじゃん! まず、男自体嫌いだし」
そう、毎日同じ返事をしている。
私は、水海(すいかい)高校に通っている。
私と梨々は、1年生だ。
玄関に行くと、
「「「キャーーーーー」」」
と、大きな悲鳴が聞こえた。
悲鳴はいつもいつ聞いている。
女子がいつも悲鳴を上げている
もう、皆さんもお分かりだろうけど、悲鳴を上げている中にいる奴に悲鳴を上げているのだ。
その奴は、学校の王子様といわれるほどかっこいいそうだ。
「今日も王子、人気だね」
梨々が言ってきた。
梨々は、あいつのこと王子っていっている。
でも、私にとってあいつは[くそ]と、同じ分際なんだよね。
まあ、私は男が嫌いだからこんな事言えるんだけど、くそ(王子)を取り巻くファンの皆様に血まみれにならないよう、心中で思っているんだよね~
そう、思いながら、くその方を見てみたら、くそと目があってしまった。
私はすぐさま目をそらした。
うわぁ、最悪、吐き気がする。
そんなようすに築いた梨々は、
「大丈夫?美緒」
心配してきた梨々。
「大丈夫。いつもの事だから」
そう言うと梨々は、まあ、頑張れって言ってきた。
いつもどうりだなあ。
そう思ってたけど、違った。