私が起きた時は、すっかり夜が明けて、眩しい光がピンクのカーテンを越して、私の顔を照らしていた。目がチカチカしていて、頭も重い。
喉も渇き、寝室から出たら、南ちゃんがキッチンで何を作っている。
「水、ない?」
「起きた?コップは冷蔵庫の上にあるよ。」と言いながら2リットルのペットボトル水を渡してくれた。
私はそのまま、ペットボトルの半分を飲んでしまった。相当喉が渇いたと思う。トイレに行って、洗面した後、だいぶ気持ちが良くなった。
彼女は私に背を向けて料理を作っている。ヨガをする時履くズボンを履いていたため、お尻のラインがくっきり見える。
お尻は満月のようで、かなり美尻であった。そして、気になったのが、それがね、パンツの跡が全く見えない。もしかしてノーパソ?思わず、つばをコクっと飲み込む。彼女は振り返え、微笑見ながら「なに、ぼけているの?」という。私は動搖して、視線をどかしながら:「もう、ずいぶん邪魔したから帰るよ。」彼女は「朝飯食べていけよ。できたし。」
まあ、いいっか。私はそう思いながら、椅子に座った。朝ごはんはとてもシンプルだった。おかゆと味噌汁、納豆、食パン、イチゴジャムと切ったトマトだった。温かい味噌汁を飲みながら、なんかすっきりした感じがした。「おかゆが足りなかったら、食パンも食べてね。」「なんで、朝からトマトのスライス?」「だって、トマトは私の最愛のもんだもん」
そう言いながら、トマト一切りを口に入れる。トマトの汁が口か溢れて来て、垂れてくる。彼女は手でふって、美味しそうに食べる。一つ、不思議に思ったのは、なぜ寝室にお酒が多いかということだ。「ね、寝室の酒はなに?」「あ~あれね。飲んだの?失眠がひとくて、最近飲むの」
 でも、「響」って高いウィスキーだし、女性に似合わないし、なんか不思議な感じがした。朝ごはんを誰か一緒に食べることは私が何年も望んだことでもある。この瞬間はなんともいい心地である。