俺は恥ずかしくて、バックヤードに入ったまま・・・
耳をすませて、由美ちゃんとねぇちゃんの会話を聞いてみたり・・・
たまに聞こえる二人の笑い声・・・
絶対、ねぇちゃん、俺の悪口聞かせてるな・・・
気が気じゃないまま、一時間半が経過した・・・
「智也、お待たせ~♪完璧よ♪」
ねぇちゃんが店からバックヤードに入ってきた。
「さ、サンキュ...」
「何ぼぉーっとしてるの...早く由美ちゃんの所いってあげなよ♪」
「お、おう。」
俺はゆっくり店内に・・・
そして、目の前の由美ちゃんの姿に・・・
言葉を失った。
「と、智也くん...えっと...」
由美ちゃんの透き通った白い肌に合う黒髪はそのままで・・・
でも、いつものようにストレートではなく、ふんわり巻いてあって。
派手過ぎないメイクは由美ちゃんのはっきりしたパーツを自然に際立たせていた。
服も、少し短めのバルーンスカートに綺麗目カットソー・・・
・・・めちゃくちゃ可愛い・・・
未だ言葉が出ない俺の変わりにねぇちゃんが口を開いた。
「きゃはは♪あまりにも可愛いから智也言葉がでないんだぁ?
ってか、由美ちゃん、今ほとんどメイクってメイクしてないのよ?元がいいんだよねぇ~♪」
「ちょっ...と、ビックリした・・・あまりにも雰囲気変わったから・・・」
俺は由美ちゃんを凝視できない。
「由美ちゃん?智也照れちゃってるわぁ♪
...にしても。今由美ちゃんすごくいい顔してるよ?もっと自信持ってね♪メイクとか、いつでも教えてあげるし♪」
「は...はい!!ありがとうございます!」
にっこり笑う由美ちゃんの姿をみてるだけで俺は嬉しくなった。