すると、洋太は横目で俺を見て・・・




「“ついでに洋太もどう?”って感じだからなぁ...
っつうか、俺パス~♪暫く委員会で忙しいからさ♪」




「...そっかぁ。そんなに委員会忙しいんだね。」




由美ちゃんは洋太のその言葉を真に受けていた。





・・・忙しいわけないじゃん。




洋太、保健委員だぜ?


確かに。先週、今週は洋太が保健委員の当番だったから色々忙しかったみたいだけど・・。





チラっと洋太を見ると、洋太は俺に向かって白目むいて舌を出して、おちょくっている。





・・・完全に・・・俺の事ばれてる・・・感じ?





「さぁーーーてと。んじゃぁ、俺は寄りたいトコあるから行くわ!
智也、どうせ暇だろ?由美の買い物付き合ってやってよ♪」





「はっ?!ちょっ!!」

「へっ?!」





俺と由美ちゃんは同時に声を出した。





「じゃぁーーーなぁーーー!!」





洋太は俺らを残してその場を去っていった。







・・・間違いない。完全に気付かれてる。




・・・だったら。


せっかく由美ちゃんと二人にしてもらったんだし。






「...由美ちゃん、ちょっと小腹減ったから...アソコ寄っていかない?」




俺は目の前にあるファストフード店を指差した。