「サクラちゃん!!俺が...パパの代わりにパーティーに行ってもいい?」
なんでそんな事を言い出したんだろう・・・
よくわかんないけど、
由美ちゃんやサクラちゃんに悲しい顔はして欲しくなかった。
「え!!!??智也兄ちゃん、いいの?!?!
ホント?!?!来てくれる?!?!」
サクラちゃんは俯いていた顔をあげて、パァっと明るい表情で言う。
「ちょ...智也君...そんなことまで...」
「いいからいいから...
ねぇ、サクラちゃん、俺がパーティ行ってもいいよね?」
「うんっ!!」
「んじゃぁ、パーティーに着ていく服探さないとなぁ~」
サクラちゃんは鼻歌を歌いながら、帰り道の公園に入って行った。
「...智也君。なんかごめんね...いいの?」
俺の後ろで由美ちゃんが申し訳なさそうな顔をしている。
「気にしないでいいよ!サクラちゃんが喜ぶ姿見れて嬉しいし...」
「そう言ってもらえると嬉しいけど...」
「でも俺...ハロウィンって何したらいいかわかんないんだけどね?」
「アハハハっ!何それっ!!」
由美ちゃんがそう言って笑った瞬間、俺の中の何かがこみ上げてきた。
「なぁ、由美ちゃん...あのさ...」
「ん?なに?」
気になっていた事・・・今聞いちゃっていいかな・・・
「洋太とはただの幼馴染なの??」