「林く~ん!悪いけどカボチャ関係の品、出してもらえる??」
「あ、はぁ~~い」
店長の声にもやる気の無い声で返事。
店の裏に入って、頼まれた商品のダンボールを探す。
もうすぐハロウィンだから、ハロウィン用の雑貨を店の入り口に並べるらしい。
ハロウィンだからって、世の中の奴等は何を張り切るんだ?
っつうか、ハロウィンって何すんの?
カッターナイフでダンボールを開けて、すでにハロウィン仕様になっている棚に商品を並べていく。
俺が並べてる最中にも、「あぁ!ハロウィンのが出てる!」と、何人かのお客がカボチャのなにやらを買っていく・・・
そんなお客を横目に黙々と商品を出す。
通路はさんで向こうの棚にはクリスマス用品・・・
店の倉庫にはお正月用品・・・
季節感あるのかないのか・・・
「あの...すみません」
そんな事を考えていると後ろから声を掛けられた。