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由美ちゃんの家にお邪魔して・・・の帰り道。



洋太とも別れて、俺は一人で駅に向かっていた。






由美ちゃんの家は綺麗に片付けられていて、リビングにはサクラちゃんが描いた絵が飾ってあった。



そこだけ見れば幸せそうな家庭・・・




俺はさっきの由美ちゃんの手の感触を思い出した。



高校生だぜ?



なんで・・・?



なんであんなに手が荒れてるんだよ・・・





きっと、オシャレもたくさんしたいだろう・・・


友達と遊びにも行きたいだろう・・・






洋太によると、家事、育児、勉強・・・ばかりで自分の時間なんてないに等しいらしい。






「...苦労してるんだな...」






このとき俺はまだ由美ちゃんに同情の念しかなかった。