「いらっしゃいませ...」





いつものようにやる気の無い声で、お客の顔を見ることもなく、カゴの中の商品をスキャンする。




「...5点で525円になります...袋詰めのご協力願います...」





ビニール袋をかごに入れ、お客もいちいち俺の言葉に反応もしない金を払う。ホント流れ作業のよう。





「...丁度お預かりします...ありがとうございました...」





たいていのお客はレシートを受け取らずにそのまま無言で帰っていく。








面倒くさい事が嫌いな俺には快適な仕事。


100均の店だから、計算も楽だし、細かい釣りを出す事もほとんどない。


しいて嫌なところをあげるならば。





お客のほとんどがおばさん・・って事くらい。