「おやすみ」


目をつぶりながら、熱くなった頬のせいで、寒くないなと感じた。


…ほんと、好き。


大好き。







昼休みが終わる何分か前に起きて、純くんを起こした。

純くんは空き教室の扉から、私は通路から、お互いの教室へと戻る。


「じゃ、また明日ね」

「うん」

そう言って、扉を開けて出て行く純くんの片手にはお弁当箱があったから、ここで食べたんだろーな。

なんか、早くから空き教室に来てくれてるのが、嬉しい。

私はミオと話がしたいし、お弁当を持って行くのは、無理だけど…

そんなことを考えながら、資料室を出た。