「似合ってるよ」

あたしが素直に感想を言うと、詩音はほっとしたように顔を上げ

今度はあたしの制服をじっと見て

「陶子も…よく似合っ、て……」


言いかけて、やめた。

それから、少し眉をよせ

「スカート、みじかすぎ」

ポツリと言った。


あたしは、膝上から十数センチ上にあるスカートを見下ろし

「ソックスとのバランス考えたら、このくらいがちょうどいんだけど」


言い訳するわけでもなく当たり前のように言うと、詩音はますます眉間のしわをけわしくした。