自分の存在に意味がない?


事態はそんな、生易しいものじゃない。

意味がないどころか、これからは邪魔な存在になっていくのかもしれない。


迫る未来が、足元をぐらぐら揺るがすようで怖い。


あたしは帰り着いた暗い家で、今日見たことは忘れようと必死に言いきかせた。

布団の中で、震えながら

このまま、サナギにでもなってしまいたいと、ひたすら黙っていた。