あたしは、那李がお金持ちだから好きになったんじゃありません。 外見で選んだわけでも、もちろんありません。 ボロボロだったあたしに、那李の優しさは涙がでるほど嬉しかった。 那李が怒ると、あたしを心配してくれてるんだ、って安心した。 そんな那李のお父さんだったら…」 「もういい、やめなさい。出ていきなさい」