「だったら、



高城を捨てろ。
お前はうちに必要ない」



那李が握る手の力が強くなった。

「……わかった。
二度とアンタとは会わないだろーよ。
行こう、萌」



え…
いいの…?


那李は、会社継ぎたかったんじゃないの?


あんなにお父さんの命令を…、

いちいち反抗しに行ったのだって…


自分の中では、親子だから、ちゃんと決めたい…って考えてたんじゃないの…?