「ねぇーこれって運命?」


「はあ!」


あたしの突然の問いに
首を傾げる友ちゃん。


確かに急に運命?とか
言われても困るよね。


「だから~あたしと坂崎くんが隣の席になったの運命かな?」


朝、坂崎くんに会ったって
言うとやたら突っ込んでくる
と思うから言うのはやめた。


でも、こういうので運命だと
結びつけるあたしはバカか!
って自分でも思ったけど…。


これも、誤魔化すためだ!
と自分に言い聞かせた。


「運命ではないでしょー!
ただ、出席番号順が近かった
だけでしょ!?
穂香、もしかして坂崎楓斗に
好きになったとか!」


好きってあたしが坂崎くん
ことを?


いやいや、ないから!


でも、なんとか誤魔化せて
一安心。