-時は過ぎ

二年になり、中総合の個人戦が始まる。
ワクワクでたまらなかった。
肌のお手入れも髪型も完璧にして、コートに向かう。


場所とりをして、すぐにるいと岡中を探しまわった。


でも、なかなか見つからず、先輩の姿が見えたので急いで席に座って「ぉはようございま-す」と挨拶する。



それから開会式が始まり、それぞれの試合が始まる。

先輩の試合が来るまで、何度もコート内を行ったり来たりした。

が、午前中は見つからず、歩き過ぎて疲れ昼食をとろと戻った時、私の応援席の反対側に岡中が座っているのに気づいたら。

「!?」

ちらっと立ってる人を見ると"岡中 高橋"と書いてあるユニホームを見た。

「る、るい!!」

るいのウィンドブレーカーを思い切り引っ張って指をさす。

「あぁ!!」

追いかけようとすると、彼はコートに入ってしまった。

「試合ぢゃん!見ちゃおうぜ!!」

「おっし!」

山岡の応援の人とまじって翔才の応援をした。
翔才は後衛で結構強かったけど、相手の中学は強く、負けてしまう。

「ってゆうか、前衛がいけないんだ!あれは!!」

「だよね、なんだあいつ!!」

後衛じゃなく前衛のせいにして怒りだす私たち。

翔才は審判に入ってしまった。

「あ、先輩やってるやん!」

振り返ると先輩の乱打が始まっていて、急いで応援についた。







応援が終わり、山岡を探す…が、全く見つからない。

先輩たちに放送を聞いて、といわれ放送が聞こえる場所に行く。