美羽の携帯が鳴った。

「もしもし?」

「え?」

パンコーナーに視線を向けた美羽を見て、私と愛実香もパンコーナーに視線を向ける。

「あ!」

いたちぃ二人組が私たちの方に向かって来た。

きゃ〜!桜田くん!!
じゃなくて、翔才!!

「わ〜!桜田くん!?」

「うん」

ひ〜、やっぱ桜田くんタメに見えないわ!

「え、ウソ、タメですか?」

愛実香が超不安そうに桜田くんに問う。

「タメだよぉ〜♪」

桜田くん、優しい!優男!

「桜田くん!プリン買ってぇ!」

「いいよぉ」

「え!?ウソ!優男やん!!」

私たちがプリンのある方に行こうとすると、翔才が「ちょまて!ちょまて!」といって、桜田くんに何か言ってる姿があったけど…ま、いっか!

「プ、リ、ン!プ、リ、ン♪」

どれにしよぉかな〜♪

「おいひかがいるぞ〜」
「おおひかぁ!」

お二人さん、またひかのネタですかい。

あ、これいい!とろ〜りキャラメルプリン!
めっちゃ美味しそう!!

私はそのプリンをとって、桜田くんに「これがいい!」といって私と、桜田くんは受け取って、レジに向かった。

え、ガチで買ってくれるの!?

すっごい!

桜田くん、どんだけ優男なの!?