「名前は?」



おじさんにきかれたが、



親にだけはバレたくなかったから


答えなかった。



もとはといえば、私が悪いんだから



文句は言えない。



私はおじさんが警察に連絡しようとしてる時に、



逃げようとした。



しかし、体が上手く動かず、走れなかった。



「待ちなさい!」



おじさんが私の腕をつかんだ。



私がおじさんを睨むと、



おじさんは何故かビクッとして腕を離した。



怖いものを見るような表情で私を見た。



腕が自由になった私は、



痛い体を引きずりながら家まで帰った。