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まるで夢だったんじゃないかって何度も思った。

異常なくらい何もなかったかのように毎日が繰り返される。



「千雪、帰ろうか」


ねえ、篤志、どうしてそんなに普通でいられるの?

私も篤志もお互いじゃない誰かと関係を持った。

それを詮索することもなく、私たちは恋人に戻ろうとしていた。



「うん・・・」



今、英志くんはどこで何しているのかな。

あたしの中から、あなたの存在が消えないよ。