笑いたきゃ笑えよ。 無様だろうと、俺は千雪さんのことが好きだ。 あんな風に俺も愛されたかった。 純情で、一生懸命で、照れ屋で、真っ直ぐで。 兄貴に敵わないことぐらい、俺が一番知ってんだよ。 それでも、俺は…。 学校を終え、向かう先はただ一つ。 千雪さんと兄貴がいる場所。