そして、入ったのは、近場にあったラブホテル。


「ごめん。濡れてるし、ここぐらいしか思いつかなかった」

と謝られた。



「風呂入って、あったまんなよ」


初めて入ったラブホ。
しかも、相手は………永瀬英志。

疾しいことのためじゃないと分かっていても、心臓が落ち着かない。



聞きたいことも山ほどあった。

しかし、決して彼からは何も聞いてこない。

こんなに…こいつ優しかったっけ…