それと同時に押し寄せる一つの不安。


「兄貴、他にオンナいるよ」


英志くんの言葉が確信となる。

信じたくなんてなかった。
いっそ目を瞑ってしまおうかと思った。

だけど…目をそらせなかった、


二人がキスを交わす姿から。



なにこれ。

本当にあの篤志なの…?

あたしだけだって言ってくれたのに…