「料理下手くそじゃん」
彼の唯一の欠点。
だから、あたし料理めちゃくちゃ練習した。
篤志の笑顔に胸を締め付けられる。
今まで、こんなふうに思ったことあったかな?
このままずっと篤志といれたらいいのに。
そしたら、あいつのこと忘れられるのに。
、なんて。
「明日と明後日、講義行けないから会えないけど、メールするから」
「あー、そうなんだ。なんか用事?」
寂しいって思っちゃう。
あたしのそばに、ずっといてよ…。
「ちょっと実家バタバタしててさ」
「大丈夫?あたしにできることあったら言ってね」
「千雪は、元気になってくれたら、それでいいから」