可愛い、と褒めらて嬉しい。

だけど、普段はっきりモノを言うあたしは可愛くない。
それが、篤志もわかってるんだな、って悲しい。



そして、何より篤志のキスと英志くんのキスを比べてる自分がいた。




「熱は、ないの?」

出されたお粥を頬張ってると、篤志が口を開いた。


「うん…微熱。昨日がピークだったみたい」

「そっか、よかった。お粥うまい?」



「篤志にしては美味しい、ありがとう」

ちょっと微笑むと、「俺にしてはってどーゆうことだよ」と、髪をぐしゃっと撫でられた。