「ん…」 「お粥できたよ」 微熱を帯びた体が、さらに熱くなる。 篤志のキスは、なんだかフワフワした気持ちになる。 「あ、りがと」 ちょっとボーッとしつつも、意識ははっきりしていた。 「今日の千雪、大人しい。可愛い」 そう頬を緩めた篤志。 自分でも紅潮するのが分かる。 だけど、心の中は嬉しさと悲しさと、ちょっとの罪悪感。