「えい、じ・・・」


「また、雨の中走ったの?ぐちゃぐちゃじゃん」


珍しく困ったような怒ったような微妙な顔。

もうどうにでもなれ!

そう思って、思いっきり英志に飛び込んだ。



「うわっ」


油断していたのか、英志はあたしの勢いのまま倒れた。


ばしゃん。


「最悪、」


「英志も汚れちゃったね」



笑うあたしに・・・照れたように顔をそむけた。

こんなのもけっこうレアかも。