「はぁ…。それに、あたしあんたたちにかまってる暇ないから」
そう告げて、さっきのメール相手を探す。
あたしは迎えに来いって言ったから。
あたし、先週引っ越してきたばかりでこの街がわからないことだらけ。
「理乃!」
それはあたしの名前。
「馬鹿!遅いからっ」
口を尖らせたあたしの前に止まったのは、大きな厳ついバイクに跨った男。
「おい、お前等散れ」
あたしを未だガン見していたオトコ達は、その低い脅すような声ににげていった。
あたしの名前は、小鳩 理乃(こばと りの)。
あたしの人生は、ここから大きく動き出してしまったー
