廊下を歩いてると前から甲高い女達の声が聞こえて来た。
私は自然と甲高い女達の方に向けた。そこには片岡雅斗も居た。
出来る事なら私の存在に気づかれたくなかった。

機材で顔を隠す状態で彼等とすれ違う瞬間、頭の上に重みを感じた。

『よぉチビ。先生のお手伝いか〜エライ・エライ。次はお使いもできるようにならんとな〜』

はい??お使いもってそれってたまにテレビの番組でやってる、子供の初めてのお使いと同じような口ぶりで言いましたよね??

高校生の女の子に向かって言う台詞ではないと思うのは私だけですか??