理恵に紹介されてから廊下ですれ違う事が度々あった。
私は昼からの授業で使う機材を運ぶ為に職員室に向かった。

『上野先生。次の授業で使うのこれでいいの?』

『うん。海崎さん昼休みなのにゴメンね。』

上野先生は私達の担任で科学の担当をしている。先生はまだ25歳で担任と言うよりクラスのお姉さん的存在だった。

私は先生に頼まれた機材を教室に運ぶ為に職員室を出た。