「ご、ごめんなさい。そのー…置き忘れてたタオルを取りに来ただけで…」


慌てるあたしに、しまったという顔を浮かべる部員の杉浦くん。


杉浦くんの後ろの、椅子には裕太くん…。


チラっとこっちを見たものの、すぐに目を逸らされてしまった。




わかってはいるけど…目頭が熱くなる



涙が出る前に、早くタオルを取って出よう。


「失礼しました!!」


あたしは、タオルの入ったカゴを持って部室を出た。