取りに行くと言ったものの…部室から聞こえる裕太くんの声に中に入れずにいるあたし…。


「はっ!ちげーし」


「裕太、嘘が顔に出てるぞ」


「だあからああ…千早とはそんなんじゃねぇから。死んでも好きになんねーよ」


…え



バタン


わわ!!グローブを落としちゃった!!



「誰かいんの?」


案の定、近づいてくる足音。


わわ…ど、ど、どうしよおおお



……








「千早?」





ば、ばれちゃった!!