徐々に遠くなるこの距離が悲しくて寂しくて、広い背中にぎゅっと抱き着いた。


ピタッと裕太くんの足が止まる。

心臓がドクンドクンと物凄いスピードで音を立てる。


静かなこの時間が…この空気が…すべて愛おしくて



「あたしも好き…だよ」




そう聞こえるかわからないような声で小さく呟いた。