頭の中の混乱が更に増す。 今なんて? …空耳だよね? うん!! きっと空耳だ!! 「ゆ、裕太くん!!星がきれいだよ」 空を見上げると、田舎だからこそ見える無数の星。 一つ一つがキラキラ輝いていた。 けど、あたしは星の事なんて頭に入らなくて、、さっきの裕太くんの言葉が頭の中をグルグル回る。 「返事は後でいいから」 そう言って裕太くんは、前を歩きだす。 広い背中に背番号の1。