「まあ同じマンションだし
また会うはずだし。」

俺はそのハンカチを
手にとって
ジャケットのポケットに
入れた。



「ここが、東京かあ。」

メモの住所が正しいのを
確かめた俺は一気に安心し
伸びをして
マンションへ足を運び入れた。

「502号室、と。」


そもそも俺が
田舎にある実家から
こんな都会、東京に
来たのは
ある夢のためだ。