「あ…「あー!!」

「どしたの?希実。」

「今日朝会ったの!

お母さん、知り合い?」

「隣に住む彰雅くんよ。」

「隣に…?」

「あ、そう。
502号室に住むことに
なった真田彰雅です。

さっきはありがとね。

えっと…」

「日高希実です。
よろしくお願いします。

彰雅かあ…
じゃあ、あきちゃんだ!」

「えっ!」

俺のことをあきちゃんと
言った彼女は
屈託のない笑顔で
母である美幸さんに

「今日さ急いでたら
ハンカチ、しょうくんに
もらったの落としちゃってね。」

と言った。


それで、思い出した。