『今日はうちの友達がごめんねっ!』

そう謝ってくるのは佐波。

別にいいのに、と思ってしまうが謝ってくれるのだから。と思って

「ん−んっ!なんか…あたしこそいつも佐波の友達の邪魔してたみたいだし…ごめん」

あたしは謝るのに縁があるのだろうか、なんか謝ってばっかな気がする。



『な−に、言っちゃってんの悪いのは玉緒だし。』



あの子は玉緒というのか。
ムカっときたけどまあいいやって思ってたし…

あ−、そんなことより先輩に会いたいよ−−−!


「先輩に会いたいねっ!」

いきなりそんなことを言うもんだから、佐波は、はあ〜っ!?シリアスの雰囲気でそんなこと言うか!?

と、飽きられてしまったがちょっと嬉しくなって笑ってしまった。



「ふふっ、そだね。」










――先輩はきっと“とおる”のこと好きだから安心しな。――



佐波がそういった意味がわかったのはもう少しあとの話―――…