☆
『今日はうちの友達がごめんねっ!』
そう謝ってくるのは佐波。
別にいいのに、と思ってしまうが謝ってくれるのだから。と思って
「ん−んっ!なんか…あたしこそいつも佐波の友達の邪魔してたみたいだし…ごめん」
あたしは謝るのに縁があるのだろうか、なんか謝ってばっかな気がする。
『な−に、言っちゃってんの悪いのは玉緒だし。』
あの子は玉緒というのか。
ムカっときたけどまあいいやって思ってたし…
あ−、そんなことより先輩に会いたいよ−−−!
「先輩に会いたいねっ!」
いきなりそんなことを言うもんだから、佐波は、はあ〜っ!?シリアスの雰囲気でそんなこと言うか!?
と、飽きられてしまったがちょっと嬉しくなって笑ってしまった。
「ふふっ、そだね。」
――先輩はきっと“とおる”のこと好きだから安心しな。――
佐波がそういった意味がわかったのはもう少しあとの話―――…