『今日、部活休むんだって?』
いきなりそんなことを言われてしまって戸惑ってしまったが、
「う、ん。そうだよ、」
なんとか返すことができた。
『そうなんだ―っ!
これで成宮先輩に近づける!ありがと!』
目的はそれか…と呆れてしまうが、
ホントは心配だったりする。
先輩はかっこよくて、優しいからいつ彼女ができてもおかしくないんだ。
『、山城。』
成宮先輩のことでモヤモヤしてたらクラス委員の男子に声をかけられた。
「ん、なに?」
彼は山本朔-ヤマモト サク-という。
『いや、いちお−、さ。クラス委員だから困ってる人には極力話しかけようと思って。』
「そんな、困ってるように見えた?」
『あ、いや…うん。』
そんなことを言われてモヤモヤしてたあたしはイライラに変わってきつく言ってしまった。
山本は否定しようとしたがそれをすぐに肯定した。
それであたしはイライラ度MAXで怒鳴りつけてやろうと思ったが騒ぎになりたくないので、
「そ、…っか。ごめんね。
でも、大丈夫だから…ごめんね。」
そっか、と呟いて山本は自分の席に戻った。