あ−あ。
職員室来てしまった…
職員室ってあれだよね。コンコンってknockしてガラガラって開けると色んな先生がこっちを一斉に見るから嫌なんだよね。
コンコンッ
「しつれいしま−す…」
ほら、見た。
だから嫌なんだよな−…
「前田せんせいます−?」
『あ、はいはい。俺だよ俺。』
…俺俺詐欺かよ。
なんて古いツッコミかた。とその前に古いボケかた。
「今日、部活休みますね−」
『なんでだよ−』
用事があるんです−と言ってドアを閉めて1年2組の教室に向かう。
教室に入ると、佐波が
『よっ!さっきぶりぃ!!』って言ってくれたのに心底安心した。
なんでかっていうと、
夏休みにはいる前までずっとイジメられてるあたしに声をかけてくれた。
――“唯一”の友達――
佐波だけがあたしの友達。
でも、佐波は友達が多いから結局学校にいる間は1人ぼっち。
だけどあたしは佐波がうちはとおるのこと裏切らないからねって言ってくれた。
1人ぼっちだけど、
確かに佐波は1度もあたしを裏切ったことはなかった。
「うん、さっきぶり。」と返事を返して席についた。
すると1人の女子があたしのところにやってきた。