『あっ!あいつじゃん!?』
『うっそ!!あんなのが嵐さんと!?』
『バカ!あんなのとか言ったら殺されるぞ!』
私と嵐がじゃれあってると、周りの人達がざわつき始めた。
なんだろ…注目されてる…?
『ついに女ボス誕生だな…』
『狙ってたのに~!!』
なんだなんだ?
すると、目の前に包帯グルグル巻きの男が現れた。
「ひゃ!」
誰~!!
「なんだお前!」
嵐は私を庇うように前に出た。
ん…この人…昨日私の足を掴んだ…
まさか仕返しじゃ!?
「すっ…すみませんでしたぁ!!」
包帯男はそう言って頭を下げた。
「………え?」
「まさか…波都さんの彼女とは知らず…なんてことを…本当にすみませんでしたぁ!!」
「え…いえ、もう大丈夫ですから…」
「失礼します!」
包帯男は走っていった。