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それからのことはあまり覚えてない…



嵐が血を流して倒れてて…


私の顔に冷たい手が触れて…



真っ青になりながら私に笑いかける…



嵐…








気が付くと、私は病院の待合室らしき場所にいた。




「………」




「ぽっぽちゃん…大丈夫?」



「………」



いつの間にか啓太と麻美さんがいて、2人が救急車を呼んだんだと気づいた。



「…長ぇな…」



麻美さんが辺りをウロウロしながら言った。



長いって…?




「嵐…大丈夫だよね?」

啓太が不安そうに言った。


「大丈夫に決まってんだろ!……大丈夫に…」



麻美さんが声を荒げる。