啓太と麻美さんも、あの日以来何も言ってこない。



嵐と私に対する態度も変わらない。



ただ…私と嵐の間だけ、見えない壁ができた。



前とは比べものにならない大きな壁。



どんなに登っても、越えられない壁。






「もうすぐ冬休みだね~!?」



啓太がいつものテンションで喋りだした。



そう…もうすぐ冬休み。


「どっか行こうよ~!?」



どこに…