「うしっ!ゲット~!」
教えてしまった…
でも野木くんっていい人そうだし…いっか!
「そうし~ん♪」
送信…?
しばらくして、クラス全員の携帯が鳴りだした。
「みんな~!これ歩穂ちゃんのね~!登録よろしく~!」
ちょっ…ちょっと待ってよ!
よろしくって…?
次の瞬間、私の携帯にありえない数の受信メールが次々と届いた…
「ちょっ野木くん!?」
「あっ言い忘れてた!こいつ!この寝てるヤツ!」
私の声を遮って野木くんは隣の席を指差した。
「こいつ、携帯持ってね~んだ!だからこいつには後でメモ渡しとく!」
渡さなくていいっ…!
「…あれ?この人さっきの!」
隣の人はさっき道に迷ってる私を学校まで導いてくれた人だった。