「店長遅い」

「圭斗、ちょっと来てくれ」

 店長は遅いの言葉には何一つ返事をすることなく俺を呼んだ。

「はっ?」

「いいから」

 理沙ちゃんと顔を見合わせ、早く行ってきなよと背中を押されて部屋へと行った。

「何?」

「さっきここに戻る途中つぐみちゃんに会った」

「つぐみに?」

 なんでこの時間に?本当ならとっくに帰ってる時間なのに。思わず眉間にしわを寄せた。