次の日――…


「席替えするぞー。順番にくじを引いていけ」


担任があらかじめ用意していた、くじを順番に引いていく。


やった!

一番後ろの窓際だ!!


私はくじを引いた席に移動し、ボーッと外を眺める。


「春川さん、よろしくね」


すると、爽やかな笑顔で五十嵐くんが私を見ていた。


「えっ、あっ……。こちらこそ、よろしくね!」


私は慌てて挨拶をする。


だって、お近付きになる事がないと思っていた人が、隣の席にいるんだもん。