騒いでいる方を見ていると、二人の男の子が喋りながら教室に入って来た。


あぁ、二人ともカッコイイもんなー。

そりゃぁ、騒がれるな。

まっ、いくら同じクラスになれたからって、あんなカッコイイ人達と私が、お近付きになれるわけなんて無いけどね。


……って、あれっ?

今、騒がれている一人の男の子と、目が合ったような気が……

って、そんなわけないか。

あんなカッコイイ人が、私なんかを見ているわけがない。


一人でそう結論付けていると


「そういえば、同じクラスって書いてあったな」


繭花は騒ぎの元を見ながら、ぼそっと呟く。


「えっ?あの二人誰?繭花、知っているの?」

「えぇっ!?胡桃、知らないの?」


繭花は驚いた表情で私を見る。