数日後――…


「あんたさー、何回言わせればわかるんだよ!」

「ははっ!!今日は一人だから、誰の助けもないよ!」


たまたま一人だった所を、渉くんの取り巻きの人達に捕まり、裏庭に連れて来られた。


どうしよう……


「黙ってないで、何とか言えよ!!」


ドンッ――


「キャッ!!」


私は突き飛ばされ、座り込んでしまった。


「もう五十嵐くんに付きまとうんじゃねぇよ!!」


取り巻きの人たちは、私を見下ろし睨みながらそう言う。


「お前ら、いい加減にしろよ!」


えっ?


その時、ここにいるはずのない人の声がした。


今、ここにいるのは私と渉くんの取り巻きの人達だけなのに。