「へっ?私……付きまとってなんか……」

「席が隣だからって、周りをチョロチョロするな。迷惑なんだよ!」

「私……、そんなつもりな……い」


やばい……

怖くて、泣きそうだ。


「“渉くん”なんて名前で呼んだりして。マジ、調子乗ってんじゃねぇよ」


そして、このグループのリーダーであろう女の子が右手を振り上げる。


だ、誰か助けて!!


パシッ――…


「お前ら、何やってんの?」


えっ?


私は顔を上げる。